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今回の検証対象は、再び「ロケット団の栄光」にスポットを当てました。
本弾はすでに第2弾記事でも検証を行っていますが、人気の高さと封入傾向の複雑さから、改めて検証する価値があると判断し、今回は新たに30パックを計測しました。
本記事では、第2弾のデータと比較しながら、SR・AR・RRといった高レアリティカードがどの重量帯に現れるのか、その傾向と違いを分析していきます。
この記事では、0.01g単位の精密スケールで計測した30パック分のデータをもとに、SR・AR・RRといった高レアカードの封入傾向を分析しました。
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特に、最重量帯に注目しながら、重量による判別の可能性と限界を深掘りしていきます。
計測データの全体像
今回の検証では、「ロケット団の栄光」5枚入りパックを30個使用し、開封前に0.01g単位で重量を測定しました。
結果として、確認できた主なレアリティと対応する重量は以下の通りです。
全体の計測範囲は8.53g〜8.66gとなっており、高レアはおおむね8.59g以降に集中している傾向が見られました。
一方、軽量帯には高レアの出現はなく、今回もある程度のゾーン分けが可能な内容となっています。
高レアの出現ゾーンを分類
重量によってレアリティの出現傾向を区分すると、次のようなゾーン分けが可能です。
✅ 8.53g〜8.56g:準軽量帯(Rが出現)
Rが確認されるが、基本的にはノーマル中心。高レアはほぼ期待できない帯域です。
✅ 8.57g〜8.61g:中量帯(R・RR・ARが混在)
R・RR・ARが分布する“当たり予備軍”ゾーン。判別が難しく、ばらつきが大きいのが特徴です。
✅ 8.62g〜8.66g:最重量帯(SR・AR・RRが集中)
SRや複数のAR、RRが集中しており、高レアの期待値が高い帯域。特に8.64g以上は要注目。
ここで注目すべきは、「RR・AR・SRの境界が曖昧になっている最重量帯」です。
例えば8.63g〜8.64gというごく近い重量でも、RR・AR・SRすべてが出現しており、重量だけでは正確に見極めるのは困難であることが分かります。
SRの判別可能性と限界
今回のSRは8.64gで出現しており、計測パック内で最上位の重量帯に位置していました。
また、同じ8.64gではRRも出現しており、他の高レアと完全に分離できる重量帯ではないことも判明しています。
「最重量帯=SRの可能性あり」という傾向は確認できますが、必ずしもSR確定とはならず、RRやARと重なるリスクが高い帯域である点には注意が必要です。
RRとARの見分けは可能か?
RRとARの出現重量を見ると、いずれも8.59g〜8.66gに分布しており、完全な見分けは困難です。
ただし、ARは比較的重い傾向があり、8.62g以上で集中して出現している点は注目に値します。
一方、RRは8.59g〜8.64gに広く分布しており、ARよりも軽めのゾーンにも現れる傾向がありました。
とはいえ、0.01g単位の差ではスケールの誤差に飲まれる可能性も高いため、実用レベルでの区別は難しいのが正直なところです。
重量サーチはまだ使えるのか?
今回の検証結果から判断するに、以下のような傾向が見られました。
✅ SRは最重量帯(8.64g〜)に集中しやすく、狙い目になる
✅ 軽量帯(〜8.56g)には高レアの出現がなく、除外ゾーンとして活用できる
❌ 中量帯はR・RR・ARが混在しており、判別難度が高い
総じて、SRに限って言えば重量サーチは“目安”として活用できる状況ですが、AR・RRとの混在が激しいため、読み違えるリスクは依然として高いです。
第2弾データとの比較で見えてきた傾向
第2弾で検証したロケット団の栄光パックでは、SAR(8.68g)やAR(8.73g)など、全体的に“重量インフレ”のような傾向が見られました。
それに対し、今回の第7弾では最高重量が8.66gにとどまっており、やや軽量化されたような印象を受けます。
この違いがロット差によるものなのか、それとも出荷時期や印刷仕様によるものなのかは断定できませんが、「重ければ当たり」というシンプルな図式は成り立ちにくくなってきているようです。
まとめ
ロケット団の栄光は再販のたびに注目を集める人気BOXです。
今後も新たなロットの開封や、他ユーザーの検証結果と照らし合わせながら、重量サーチの有効性を慎重に追い続けていきたいと思います。
今回の検証が少しでも参考になった方は、他の記事や今後の検証データにもぜひご注目ください!