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ポケカの重量サーチ検証シリーズもついに第5弾。
今回の対象は、新たに登場した拡張パック「メガブレイブ」の5枚入りパック30個です。
過去弾とは構成も異なり、SRやAR、RRといった高レアリティカードの封入傾向にどんな変化があるのか、0.01g単位の精密計測によって分析しました。
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前回の検証と違い、今回はミラー仕様が存在せず、より「純粋なカード構成」が重量に与える影響を観測できる環境でした。
そのため、特定のレアリティが出現しやすい重量帯の傾向が見えやすくなっており、重量サーチの可能性と限界をより明確に示せたと思います。
計測データの全体像
まず、今回の検証で記録された重量帯は以下の通りです。
計測範囲:8.47g 〜 8.61g
高レア封入パック(9パック)
この結果を見る限り、SRは最重量帯(8.58g以上)に集中し、それに続くAR・RRは中重量帯(8.54g〜8.58g)に広く分布していました。
Rについてはやや軽めのゾーンにも出現しており、全体としては「明確な重み順」というよりも、「傾向の層」に分かれている印象です。
高レアの出現ゾーンを分類
重量によってレアリティの出現傾向を区分すると、次のようなゾーン分けが可能です。
✅8.47g〜8.50g:軽量帯(コモン/アンコモン中心)
明確に高レアが出ていない帯域。除外の基準として使いやすいゾーンです。
✅8.51g〜8.53g:準軽量帯(Rが稀に出現)
Rがちらほら出てくるが、基本は低確率。判断に迷う帯域です。
✅8.54g〜8.57g:中量帯(RR・ARが混在)
RRやARが複数確認された、いわゆる“当たり予備軍”ゾーン。判別はやや難。
✅8.58g〜8.61g:最重量帯(SR確率高)
SRがここに集中。ボックス内で最も重いパックを狙うならこの範囲。
ここで注目すべきは、「RR・AR・SRの境界が曖昧になっている中重量帯」です。
例えば8.57gという同一重量でも、ARもRRも確認されており、重量だけでは見極めが困難なケースがあることが分かります。
SRの判別可能性と限界
今回、SRは8.58gと8.61gで出現しており、いずれも測定範囲内での最重量帯に該当します。
この点は非常に分かりやすく、「最も重いパック=SR封入の可能性が高い」という構図が成り立ちます。
ただし、RRやARがこの重量帯に混ざってくることもあるため、「SR確定」とは言い切れません。
特にARが8.58gでも確認されているため、完全な切り分けは難しいのが現実です。
RRとARの見分けは可能か?
RRとARはともに中量帯(8.54g〜8.58g)に集中しており、重量だけでの識別はほぼ不可能です。
ただし、RRの中で最も軽い8.54gがある一方、ARの最軽値は8.57gとやや重めに寄っていました。
この差を頼りに、「8.54g〜8.56gはRRの可能性がやや高い」といった読みはできるかもしれません。
とはいえ、たった0.01g単位での違いはスケールの誤差や紙の個体差でも簡単に揺らぐため、現実的な目安としての信頼性はやや薄いです。
重量サーチはまだ使えるのか?
今回のメガブレイブにおいて、重量サーチが参考になると感じた点は以下の通りです。
✅SRは最重量帯に集中しやすく、比較的判別しやすい
✅軽量帯(8.50g未満)はほぼハズレと見なせるため除外基準として有効
✅RRやARの判別は困難だが、パックの仕分けには使える
一方で、ARとRRの混在ゾーンにおける誤判別リスクや、スケール誤差による誤読など、今後の課題も残ります。
今回の検証ではMUR・SARの出現は確認されていませんが、これら超レアカードの重量傾向についても、今後のサンプル増加とともに傾向が見えてくる可能性があります。
次回は「メガシンフォニア」検証予定
次回は「メガシンフォニア」の5枚入りパックを用いた重量検証を予定しています。
メガブレイブと同様の構成を持つシリーズでありながら、収録カードや封入率に微妙な差が見られるとの報告もあり、比較する価値は十分にあると考えています。
メガブレイブではある程度傾向が掴めたものの、メガシンフォニアではそれが再現されるのか?
あるいは全く異なる傾向になるのか?
重量サーチの“今”を知る上で、非常に重要な検証になりそうです。